にじさんじの「Girls Idol Festival」で、オールスタンディングと女性専用エリアの設置が物議を醸していますね。
正直、最初に話を聞いたときは「女性が参加しやすくなるなら、いいことでは?」と思いました。
今も、私自身は女性専用エリアに賛成です。
というのも、女性ライバーだけが出演するライブなので、私は男性リスナーが多くなるのではないかと予想しています。
その中で女性が観覧しやすい場所を用意することに、そこまで反発する必要があるのか。少し引っかかったんですよね。
ただ、批判的な意見を見てみると「身長が低い男性はどうなるのか」という指摘があり、これは確かに一理あるなと…
というわけで今回は、何が問題視されているのかイマイチわからない、という方向けに今回の騒動を説明しつつ、ライブの楽しみ方や企業としての判断も含めて、私が感じたことを書いてみます。
にじさんじガールズフェスが炎上した理由
今回の争点は、立ち見への不安と、同じ料金でも女性専用エリアだけに視界への配慮があることです。
要するに「見え方」にはっきり優劣がついていることへの不平不満というわけです。
とはいえ、「女性専用エリアがある」という情報だけでは、なぜ批判されるのか分かりにくい。
実際には、料金や配置、床の高さも含めて炎上というわけです。
まず公式サイトで発表されているチケット料金は、次のとおりです。
| エリア | 料金(税込) |
|---|---|
| 通常エリア | 11,000円 |
| 女性専用エリア | 11,000円 |
| 前方中央エリア | 15,500円 |
| 見切れ体感エリア | 8,000円 |
後述しますが、女性専用エリアは前方中央エリアの後ろ。
少し…香ばしく感じますね。
オールスタンディングでは、身長や体力によって楽しみやすさが変わる
立ち見では、前に背の高い人が立つとステージが見えにくくなります。長時間立つことや、人が密集する環境に不安がある人もいるでしょう。
推しの晴れ舞台を楽しみにしているのに、「現地に行っても十分に見えないかもしれない」と考えたら、申し込みをためらう気持ちは分かります。
ネット上でも過去のにじフェスで身長の低さから見づらかったという経験や、女性専用エリアがあっても立ち見は不安だという声がありました。
ここは男女の問題というより、観覧形式そのものへの不満です。
女性専用エリアの床が高く、中央に配置されている
公式マップでは、女性専用エリアは前方中央エリアの後ろにあり、また、他のエリアより床面が高い設計。

それでいて通常エリアと同額。
批判する側から見ると、女性には中央の場所と視界を補う設備を選ぶ機会があるのに、男性にはその選択肢がない。
その違いが「配慮の範囲を超えた優遇ではないか」と受け取られているようです。
ただし、女性専用エリアが最前列にあるわけではありません。ステージ直前には別料金の前方中央エリアがあります。女性専用エリアが必ず最も見やすいとは言い切れないわけです。
なお、このマップは2026年10月1日時点のイメージで、開催当日までに変更される場合があるそうなので、もしかすると何かしら見直されるかもしれませんね。
身長が低い男性への配慮がない、という指摘
女性専用エリアに賛成、と言いましたがここは考えさせられました。
身長が低く、前の人に視界を遮られる男性もいます。見やすさのために床を高くするなら、「性別ではなく身長で対象を決めるべきでは?」という疑問が出るのは理解できます。
実際に、女性への配慮を肯定しながら、自分は低身長の男性なので対象にならないと残念がる投稿もありました。
女性専用エリアを否定している、というより自分にも見やすさへの対策がほしいと伝えているわけですね。
ガールズフェスの炎上に対して思うこと
低身長男性の指摘は理解できます。それでも私は、女性が参加しやすい選択肢を設けることに賛成です。
男性客が多いとしたら、女性専用エリアには意味がある
私が最初に賛成だと思ったのは、女性ライバーのライブでは男性客が多くなるのではないか、と考えたからです。
実際の来場者の男女比はまだ分かりません。それでも、男性に囲まれた立ち見会場を想像して、参加をためらう女性がいるとしたら、女性専用エリアは行こうと思えるきっかけになるはずです。
視界だけでなく、周囲との距離が近く接触への不安も、参加を決める際には関わってくると思います。
全員に同じ選択肢を用意することだけが、参加しやすさにつながるのでしょうか。会場で困りやすい人に合わせて選択肢を増やす考え方もあっていい、と私は感じます。
もちろん、これは私の考えですので、参考程度に見ていただければ…
ライブの価値は、見やすさだけでは決まらない
低身長の男性が見えにくいという問題は、今回に限らず、立ち見のライブでは起こり得ます。
私は、そうした視界を補うためにモニターがあると思っています。ただし、今回はモニターの配置や、各エリアからの見え方は不明。
そもそも、私が現地ライブに求めるのは、映像をきれいに見ることだけではありません。
曲が始まった瞬間の歓声。客席と出演者がやり取りするMC。歌を聴きながら、同じ推しを応援する人たちと盛り上がる時間。そういう、その場にいるからこそ味わえるものがありますよね。
表情やダンスを細かく見たいなら、配信の方が向いている場面もあると思います。だから私は、現地ライブの満足度を「どれだけよく見えたか」だけで判断したくないなと思ってるんです。
もちろん、現地の空気も楽しみながら推しをしっかり見たい、というのは至極当然の考えです。見づらさへの不満をすべて否定するつもりはありません。
ただ、「自分も見やすくしてほしい」から「女性への配慮をなくしてほしい」へ進んでしまうと、他の人が参加しやすくなることまで否定していないか、と感じます。そこは少し、自分の条件ばかりを優先しているように見えてしまいます。
にじさんじという企業の顧客層から見ると、別の見方もできる
会場内の男女比と、企業全体の顧客構成は別の話。
ANYCOLORの2026年4月期決算説明会では、次の数字が公表されています。
| 指標 | 女性 | 男性 |
|---|---|---|
| ANYCOLOR IDの男女比 | 71% | 29% |
| YouTube再生時間の男女比 | 46% | 54% |
出典は、ログミーファイナンスに掲載された会社提供の決算説明会書き起こしです。ログミーファイナンス
ANYCOLOR IDは、公式ストアでの購入やファンクラブ、イベントなどに利用するアカウントのこと。
安易に想像すると、購入やイベント参加に関わるアカウントでは女性が多数を占める、と読み取れるわけです。
企業として、その顧客層が利用しやすい環境を整えることは、私は自然な判断だと思います。女性ライバーのライブにも参加しやすくなれば、普段とは違うライバーに興味を持つ機会にもなるかもしれません。
女性アイドルのライブと比べる場合も、出演者が女性という共通点だけでなく、運営する企業の顧客層や、誰に来てほしい企画なのかまで考えると、いろいろ複雑になってきますね。
いずれにしても、私は「普段から購入やイベント参加で支えてくれる女性ファンへの、ちょっとした感謝なのかもしれない」とも考えました。
ただし、これはあくまで私の解釈です。女性の購入総額が男性より多いと確認できたわけでも、運営が感謝のために女性専用エリアを設けたと説明したわけでもありません。
仮に運営がその理由を掲げたら、それはそれで反発を招きそうですし。購入を続けている男性からすれば、「自分も支えているのに、性別で貢献度を判断された」と感じるでしょう。
企業が顧客層に合わせて環境を整えることは理解できます。ただ、それを個々のファンの貢献度や価値の違いとして語ると、話が変わってしまいます。
私が賛成しているのは、女性が参加しやすい選択肢を設けることです。男性ファンの応援を軽く扱っていい、という意味ではありません。
ガールズフェスの炎上に対するネットの声
ネットには、配置や料金への批判だけでなく、女性専用エリアを歓迎する声や、企業の判断として理解する声もありました。
まずは女性専用エリアの床が高く、後ろに機材席や見切れエリアがある配置を評価する声。
女性側の視界を補いながら、後方への影響も考えた配置として好意的に受け止める意見ですね。
次に、通常エリアと同額でありながら、女性に限って中央のエリアを選べることや、床が高いことを優遇だと捉える投稿。
この立場では、女性専用エリアの存在に加えて、料金と観覧条件の組み合わせが問題視されているみたいです。
さらに、過去に身長の低さで見づらさを経験し、今回の女性への配慮を肯定しながらも、自分は対象外だと残念がる投稿もありました。
立ち見への不安を示す投稿もあり、女性専用エリアだけで視界の問題がすべて解決するとは限らない…難しい問題ですね。
顧客層やマーケティングから理解する声
女性ファンの存在や、民間企業のマーケティングという視点から、女性専用エリアを肯定する投稿も。
一方で、男女をひとまとめにして非難する表現もありました。観覧環境の話をしているうちに、ファン同士が性別を理由に攻撃し合うのは、ちょっと残念。
今回の件で、低身長の男性にも見やすさへの不安があることは理解できました。それでも、女性専用エリアをなくす方向へ話が進むことには、私は賛成できません。
「女性が参加しやすい場所は残してほしい。通常エリアの見え方も知りたい」。その両方を運営に伝えることはできると思います。
現地ライブで何を一番楽しみにしているかによって、今回の受け止め方も変わり。
女性専用エリアの設置や床の高さについて、皆さんはどう感じましたか。コメントで聞かせていただけるとうれしいです。


コメント